10:00 ~ 17:00 (月~金)
一般社団法人北海道ファシリティマネジメント協会 会長 生島 典明
アメリカで生まれた経営管理手法である「ファシリティマネジメント(FM)」は、40年ほど前に誕生し、ほどなく日本にも導入されました。あらゆる組織は、土地や建物、設備などのファシリティを基礎に活動していますから、その効率的な企画・管理・活用の重要性は当然のことでありますが、ファシリティマネジメントが十分に普及し、活用されているとは言えません。
一般社団法人北海道ファシリティマネジメント協会は、各企業や団体、更に行政などに対して、全国組織である公益社団法人日本ファシリティマネジメント協会(JFMA)と連携しながら、ファシリティマネジメントに関するセミナーの開催やファシリティマネージャーの資格取得に向けた支援など、ファシリティマネジメントの普及、啓蒙活動を目的とする諸活動を行っています。
ファシリティマネジメントを巡っては、喫緊の課題が二つあります。
一つは、コロナ禍への対応です。新型コロナウイルスを巡っては、アフターコロナ、ウイズコロナなど様々な考え方が議論されていますが、ファシリティマネジメントをどう活用していくかということです。
もう一つは、2030年冬季オリンピック・パラリンピック招致への対応です。オリンピック・パラリンピック招致に向けては、費用、特に施設整備の費用が問題とされます。2020年東京オリンピック・パラリンピックが延期されたことにより、費用の問題は更にクローズアップされることでしょう。この問題をファシリティマネジメントの観点で解決していく必要があります。
効率的経営や付加価値経営を進めていこうとするあらゆる事業体にとってファシリティマネジメントは不可欠であり、ますます、その重要性は高まってくると言わざるを得ません。当協会では、ファシリティマネジメントの普及、啓蒙活動に引き続き積極的に取り組むと共に、こうした活動を通して北海道経済の発展にも寄与できるよう努めてまいります
令和2年 9月